土日のブログ

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死なない男を守って死にたい

※注意事項※
・夢女の譫言(幻覚)です。
・この記事の「死にたい」は「夢女の人格としてのわたし」の話であり、「現実のわたし」に自殺願望があるというものではありません。

というわけで、こんにちは。死なない男を守って死にたいタイプの夢女です。

例えば、不老不死の吸血鬼。
災いの根源とされ忌み嫌われている吸血鬼とひょんなことから(ズル導入)関りを持って、彼の城への出入りを許される。「吸血鬼」への興味はいつの間にか「彼」への興味に変わり、ふとしたときに見せる寂しげな表情や言葉の裏にある優しさに惹かれていく。
最初は鬱陶しがっていた彼も次第に心を開いてくれて、告白は受け入れられなくとも拒絶もされず、確かに愛情を感じるような関係になる。そうやって一緒に過ごす中で、「吸血鬼のせい」とされている様々なことが事実無根であると確信する。
ある日城に通っていることが町の人々に知れ渡ってしまい、それをきっかけとして討伐隊が結成される。自分のせいで平穏を壊した罪悪感もあり、撃たれそうになった彼を咄嗟に前に出て庇ってしまう。溢れる血に狼狽える彼と、「ありがとう」と最期の言葉を残して笑顔を作るわたし。
誰の事も傷つけたことがなかった(勿論災厄の原因でもなかった)吸血鬼は、ここで初めて人間を傷つける。押しかけた人々の息の根を残さず止めて、誰を愛することもなく、人間とは永劫に関わらず生きて行く……というわけです。

使い古された設定に5000兆回見た展開でも結局これが一番好き。というか、そもそも「ヴァンパイア」というものが好き。
人間離れした華麗な容姿や明晰な頭脳、儚げな雰囲気とそれに似合わない暴力的なまでの強さ……みたいなイメージって、いつ頃から付いたものなんでしょう。
二次元的設定では退屈の中で刺激を求めたり、意地悪だったりすることも多い気がします。最近だとツイステのリリア・ヴァンルージュ、怪物事変のミハイ・フロレスクとか。二人とも彼氏です(幻覚)。
輸血パックや血液製剤を主食としていたりトマトジュースが好物、みたいな設定は近年になってからなのかな。倫理的に。
吸血鬼すぐ死ぬのドラルクとかは死なないけどすぐ死ぬのでなんか違います。なんならロナルドくんの方が殺しても死なない。
いやでも……「ドラルクだってすぐ死ぬでしょ」って言って死にたいかも……そうでもないか……?

話がそれました。なんで死なない男を守って死にたいかって、死は永遠だからです。
死なない男はもともと永遠の生を持っているけど、そうでないわたしは死ぬことで彼の中に永久に在り続けることになります。
普通の人間も守って死にたくはあるけど、それって意味があるんですよね。感謝されるかもしれない。別にそういうものを求めているわけじゃない。
死なない男を守って死んだ場合、無駄死にです。残された者が強く得るのは罪悪感、悲嘆、苛立ち、怒り、とにかくマイナスな感情です。
だから「守って死にたい」は嘘ではないけど、真実を言うなら「守って死ぬことにより埋まらない心の穴を空け、喪失感を抱えたまま永い時を生きてほしい」です。趣旨は守ることじゃなくて(だって無意味だし)、こちら側のわがままです。
人智を超えた存在が矮小な人間であるわたしのせいでぐちゃぐちゃな感情を抱いて生涯それを引きずって生きて行くのが単純に興奮するっていうのもあります。

というわけで、最後にわたしの遺書ポエムです。気狂いのブログを読んでくださりありがとうございました。
現実のわたしは特に守って死にたい相手もいないので、のらりくらりと生きていこうと思います。
わたしに守られたい死なない男がいたらぜひご連絡ください。死ぬ男は間に合っています。

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最後までそばにいられなくて、ごめんなさい。
つらい思いをさせると分かっていたのに、一緒にいたい気持ちを優先してしまいました。なんて、自信過剰ですか?
あなたと過ごした時間は、わたしにとっては何よりも大切な日々でした。
受け入れてくれて、ありがとう。
世界で一番、大好きです。わたしが感じたのと同じくらい、たくさんの幸せがあなたに訪れますように。